TOGODESIGNの雑記と年別リスト|愛知県名古屋市の建築設計事務所

TOGODESIGN


トップ
仕事
MOVIE
設計事務所概要
雑記
TOGODESIGN CABIN
TOGODESIGN KAGU




【過去の雑記はこちらから】



「住宅に求めること」 2024/05/22 名古屋

名古屋の設計事務所

暮らしに求めることと言い換えることもできますが、家に何を求めるかを考えることは理想の家を手に入れる為にとても重要なことだと思っています。

家に求めることは人それぞれである。
しかし、実際には何を求めるかを考えていないことも多いのではないでしょうか。
身の回りのいろいろなもの、車や服や料理などに求めることがあるように、家にももっと何かを求めて良いと思います。

その、それぞれの人が求めることこそが住宅という建築物の特徴となり大きな魅力になると考えています。

しかし、簡単には求めることを見つけられないかもしれません。
そんな時に建築家という人種に頼ることもできます。
彼らは話を聞く中から、その人が求めるものを見つけ出すこともひとつの役割なのです。
住みてが住宅に求めるものをひとつづつ拾い出し、それを形にする。
それこそが正に注文住宅の醍醐味であると思っています。

この写真の住宅は下のリンクからご覧いただけます。

ひんやりはうす




「住宅の性能」 2024/05/21 名古屋

高気密高断熱

あまりアピールはしていませんが、住宅の性能については必要と考えられるレベルを常に保っています。
ハウスメーカーその他では住宅性能が大きくアピールされていますが、快適に住むに必要な性能を持っていることは当然のことだと考えているのであえてアピールしていない訳です。

これまで設計してきた全ての住宅はエアコンの台数も最小限で事足りますし、断熱性能も不快な季節がないレベルですし、耐震性能も耐震等級3相当を常に確保しています。
これらは住宅のベースとして当たり前のものであり、それ以上に大切なのは楽しく暮らせて愛着がもてる家かどうかだと考えています。
家が好きになる、帰るのが楽しみになる、家で過ごす時間そのものが趣味になるような、そんな家を設計・デザインしたいのです。

一般的にイメージされる家はLDKに個室が数部屋というものですが、そのような型にはまった間取りに暮らしを無理やり合わせることは勿体無いと考えています。
家には他にもまだまだ多くの可能性があります。住む人の個性に馴染むようなもっと自由なものであっていいと思っています。

この写真の住宅もそんな型にはまらない自由さをもっています。
下のリンクからご覧いただけます。

ひんやりはうす




「アナログと思考」 2024/04/25 名古屋

家具デザイン

通常は沢山考えた結果ひとつのアイディアが生まれるけど、たまにアイディアからアイディアが生まれ、更にまた次のアイディアが生まれ、更にまた・・・と連続して思考が炸裂することがある。
だけどそんな時は書き留める手が全く追いつかない。
そんな時にいつも思う。
脳内の思考を直接記録できる技術があったらどれだけ有難いものかと。

それでもパソコンに向かうよりも紙に書く方が圧倒的に早く、この時代になっても紙と鉛筆はまだまだ手放せない。
時に、アナログのスピードはデジタルを凌駕するから不思議なものだ。
特にデザインを考えている時は、文字から絵まで様々な表現方法で自由に記したい。
しかし、これに対応できるアプリケーションは存在しない。
つまりパソコンを使って記すことができるということは思考が妨げられているとも言える。
紙と鉛筆は何も妨げない、考える過程ではアナログが有効なのだと思う。

ではデジタルの得意分野は何かと言うと、考え終わったものを記録したり、同じことを繰り返す単純作業には向いていると思う。
この時代になってもデジタル一辺倒ではなく、まだまだアナログとの使い分けは必要なのだろう。

最後にもう一つ、環境も考えに影響を与えていると感じる。
どんな空間で、どんなテーブルに向かい、どんな椅子に座り、どんな紙にどんなペンを使って書くのか、そこから何が見えるのか、風は吹いているのかなど様々な要因によって思考の活性は違ってくるように思う。
だから、設計・デザインをする時はなるべくストレスの少ない環境に身を置きたいと思っている。

画像は今日の事務所です。
家具は下記のリンクからご覧いただけます。

TOGODESIGN KAGU




「規格住宅第二弾」 2024/04/13 名古屋

名古屋の設計事務所

設計事務所が考える規格住宅の第二弾が先日より受注開始できる様になりました。
第一弾との違いは外装の仕上げのみで、今回は無垢の板張りになっています。
外壁が板張りになったことによって建物全体の素材が木で統一され、小さな小屋のイメージが増しました。
また、無垢材を使用したことにより外観の経年変化を楽しめる家になったことも大きなポイントです。

小さな家の設計は、住宅としての機能や豊かさを如何にして上手にまとめることができるのかが建築家に課せられた大きな課題ですが、そんななか新たな発見も沢山あります。
例えば、こんなに小さいのに、低いのに窮屈に感じないとか、たったこれだけのことで開放感が得られるとか、普通のサイズの住宅設計をしていると気づかないようなことが沢山でてきます。
そのようないろいろなことを盛り込んであるのがこの住宅であります。

それから、これから家を建てようと考えている方々がマイホーム計画を行いやすくする為に、価格はワンプライスにしています。
もちろん、家財道具を持ち込めばそのまま住める仕様の住宅です。
家づくりの中でも予算の計画は大きなウエイトを占める問題だと思いますが、工事費用や設計料以外にも様々な費用が積み重なる為に、その全体を把握することが困難である実態があります。
これを少しでも緩和できればと考えたことが理由です。

この規格住宅は下記のリンクからご覧いただけます。

TOGODESIGN CABIN




「建築家にできること」 2024/03/13 名古屋

住宅設計

仕上げはいつもお施主さん。
と言っても、壁を塗ったり床を貼ったり作業する訳ではない。
住宅が完成し、実際に住まわれてお施主さんの暮らしの色に染まって初めて住まいは仕上がると思っている。

住まわれて暫く経ってから撮影させていただいた写真と、建物竣工時のまだ住まわれる前の写真を見比べてみると毎回落ち込む。
あまり言いたくはないが竣工時の建築には心がないというか生命感がないと感じている。
やはり住宅に心を込めることができるのはお施主さん以外にはいないのだろう。
そこはもう住宅設計の手が届かない領域と認めざるをえない。
私たちにできることは、お施主さんが生命を吹き込めるようなデザインを全力でおこなうのみである。

そして、風景にも同様のことが言えると思う。
写真は、昔訪れた神島という伊勢湾に浮かぶ島。
愛知県のミコノス島と勝手に呼んでいる。
斜面に建ち並ぶ家々の風景は、そこに住む人々の日々の営みによってつくられたもので、いきいきとした生命感があった。
都市計画でつくられる街ではとてもこうはいかない。
そう考えると、建築家は常に謙虚でなければならないと改めて思うのであった。


「住宅における水盤」 2024/02/16 名古屋

名古屋の設計事務所

私たちは焚き火や川の流れを眺めていると、物想いにふけったり心地よい気分を味わったりする。
水盤に落ちる水の音や水面の煌めきを眺めることも同じように心地よさを感じるだろう。

住宅にもそんな水盤を設けると暮らしに潤いを与えてくれる。
もちろん多少の手入れなどの手間は増えるが、面倒なことを全て排除していては豊かさは手に入らないことも現実としてあるのではないだろうか。

しかし、面倒な事も楽しみに変えてしまうと良いことしかなくなるから面白い。
この家のお施主さんに話を聞いてみたところ、金魚を入れてみたり増えた水草を間引いてみたり、水盤の世界に手を入れることによって生じる様々な変化が面白いのだと言う。
気づけばいつの間にか手入れが楽しみに変わっていたという訳だ。

この住宅を訪れると、水がちょぼちょぼ落ちる音がとても心地よい。
何と言うか、住宅の敷地内であるにもかかわらず、水の音によってもっと広い世界を感じるから不思議だ。
やはり空間というのは、見える世界だけではないと言う事を実感する。


「災害に備える」 2024/01/21 名古屋

水盤

一言で災害に備えると言っても、どのように備えるのかが重要である。
防災用品を備えておけば良いのだろうか、いや、それだけでは足りないと考えている。

山を歩くようになってから気づいた事がある。
それは、山にいる時の状況は、きっと災害時の状況に近いであろうということだ。

山には水も食料も風呂もトイレも無い。
山小屋に行けばこれらはあるが、そこ以外の山の中には何も無い。

つまり、山を歩いている限りは頼るものは何も無いので、何が起こっても自分で何とかするしか無い訳だ。
だから山を歩く時には水や食料や防寒着やテントなどそれなりの装備を持って行く。

次に、災害時はどうだろう。
例えば地震によって家が倒壊し、命からがら脱出したとして、一旦落ち着いた時の状況は断水し、停電し、日常で機能していたあらゆるものが機能しなくなっているかもしれない。
想像するだけでも恐ろしいが、この場合も自分でなんとかするしかない。

我々の日常生活は、喉が乾けば蛇口から水が出るし、足を骨折して歩けなくなっても救急車を呼べば助けてもらえる。
携帯電話の電波が繋がらない場所も殆どない。

普段は気づかないかもしれないが、このように社会によって手厚く守られ、助けられているのが我々の日常生活なのである。
この状況を当たり前だと思ってしまうと少々危険である。

再び山での話に戻そう。
山では先の話の日常生活で得られる助けが全くない。
しかし、予め準備をして行動をすれば何も問題はないこともまた事実だ。
問題がないどころか、何も無い場所で過ごす体験は山の楽しみの大きな部分でもあると思う。

そして、ここが大きなポイントになるが、日頃から助けがない状況に慣れておくことによって、近い将来起こるであろう南海トラフ地震の際にも多少はゆとりを持って行動する事ができるかもしれないし、より幅広い状況に対応できるかもしれない。

防災用品を揃えておくことはもちろん大事だが、それだけでは足りないと考えるのはこのような理由があるからである。

建築家として設計事務所を営む者としては、設計する住宅を最大限安全なものにしなければならない事はもちろんだが、それを超えたところについても考えるとこのような事が頭の中を巡る。
やはり一人一人が、今まで以上に災害を他人事ではなく我が事として考えなければならない時期に来ていると感じている。


「明るい未来へ向けて」 2024/01/02 名古屋

名古屋の設計事務所

新しい年を迎え、清々しい気持ちで過ごしていた1月1日でしたが災害のニュースが飛び込んできました。
近年は世界規模で悪い出来事が沢山起こっているように感じています。
昔よりも情報が豊富だからそう感じるのか実際に多いのかは判りませんが、いづれにせよ未来は以前ほど明るく無いように感じてしまう現状です。

しかし、今までも、これからも、デザインによって幸せを少しづつ少しづつ創っていきたいという気持ちは変わりません。
何を残すことができるのかは判りませんが、実として感じられる事を一つ一つ積み重ねていきたいと思います。


【その他の雑記】




仕事
MOVIE
設計事務所概要
雑記
TOGODESIGN CABIN
TOGODESIGN KAGU



お問い合わせ

ご質問・ご相談・ご依頼はこちらのアドレスから承っております。
master@togodesign.jp





© togodesign