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今年も明日で終わりです。
今年もまたまた早い1年でした、もうなんだかあっという間です。
お寺の門の壁に下塗り土が塗られました。しばらく乾かした後に中塗り土を塗ります。
壁に土が塗られるとほぼ完成に近いような見た目になりますが、まだまだこれから細かい工事が沢山あります。
そして、年内はこの状態で終了です。
来年は塀の工事が始まります。
雑記をご覧いただいている皆様、良いお年を!!
お寺の門の土壁部分は昔ながらの竹小舞で下地を組んでいきます。
この上に下塗り土、中塗り土、最後に仕上げの土を塗って完成します。
したがって仕上げの土が塗られるまでにはまだまだ結構な年月がかかります。
ほぼ木と土で建物ができる事を普段は当たり前のように思っている訳ですが、一度頭の中を真っ白にして考えてみるとなんだか凄い事です。
一体誰が竹を組んで下地にして土を塗って壁にするなどという事を考えたのでしょう。
普段当たり前のように思っている事を、改めてもう一度考え直してみるとまだまだ日常生活もいろいろ楽しめそうです。
ちょっと前の話に戻りますが、これが横桟を留める為に使用した階折釘です。
手作りなので一本一本微妙に形状が違うのですが、
触ってみると、釘の断面はほぼ正方形で角が鋭く、皮膚などは切れてしまいそうな程です。
先端の尖り方も洋釘と比べると段違いに尖っています。
今回使用した物は、長さが約9センチで太さは一番太いところで6ミリ位はあったと思うのでカナリ太いですね。
和釘と知らなければ、一体何に使うものなのかわかりませんね。
お寺の門の瓦葺きの工事が進行中です。
一枚一枚瓦を削っては合わせて削っては合わせて、桟木に引っ掛けて留めていきます。
全部で1300枚程あるはずなので、一枚一枚合わせながら葺いていく作業は想像しただけでも気が遠くなりますね。
むくりも程良い具合でいい感じでした。
年内には葺き終わる予定です。
これはお寺の門の瓦です。
瓦を葺く為に現場に運び込まれて積んである状態です。
瓦と一口に言っても物凄く沢山の種類がある訳ですが、今回の瓦はごく一般的な瓦よりも小さいサイズの物を使用します。
瓦のサイズが小さくなるだけで、繊細で上品な印象に仕上がります。
ただ、同じ面積を葺く場合でも1枚が小さい分、当然枚数が多くなる為ここにも手間がかかります。
それから、軒先の瓦は「無地鎌軒瓦」という種類の物を使用するのですが、これがまたシンプルな形状の為隣の瓦との擦り合わせに大変な時間と手間を要すると瓦屋さんが言っていました。
改めて、全ての部分においてごまかしの利かない建物を建ててるのだと感じました。全ての職人さんの苦労に感謝です。
12月に入りました。今年もあとわずかです。
先日「常滑1301aN」の地鎮祭を行いました。
天気もよく気温も低くなかったので快適な中で無事終えることができました。
当日の歓談の中で出た話ですが、最近は住宅の地鎮祭で写真のような立派な祭壇に沢山のお供え物を用意することが少なくなってきており、随分と簡略化されて行われる事が多いようです。
祭壇だけみるとゼネコンでビルでも建てるのではないかという位ですが、準備していただいた工務店さん曰く、簡略化しようと思って準備を進めていても、どのお供え物も必要なので結局全部揃ってしまうとの事でした。
何度も工事をお願いしている工務店さんなので、私にとってはよく見る地鎮祭なのですが世の中では少数らしいです。
お施主さんにとってはこのような事も嬉しい事の一つですね。
本日お寺の門の現場に行くと、工事がだいぶ進んでいました。
建物のサイズが小さい為建て始めると早いですね。
写真は格子を留めている階折釘。一列に並ぶととても綺麗です。
洋釘はあまり表に見えてこない方がありがたいのですが、和釘の場合は逆に見せたいと思ってしまいます。
もうじき屋根に瓦がのります。
いよいよお寺の門の建て方が始まりました。
ここまで来るのに長かった・・・・・長かった・・・・・遂に形になり始めました。
門本体を囲う仮設の柱と屋根は素屋根です。これは工事中に風雨から守る為に設置するものなのですが、一般的な建物の工事ではここまで行わないので滅多にお目にはかかれません。
何から何まで時間と手間がかかっています。
そして、実際に建ちあがった建物の高さや幅、屋根のむくりの具合など予想通りでほっとしました。
建物自体は大変控えめなサイズでありますが言葉では言い表せない存在感を既に感じます。
「控えめに」という事を常に意識しながら進めて来たので嬉しい瞬間でした。
先日、建て方に先駆けてお寺の門の石の設置を行いました。
重さが700キロ以上もあるので建て方の後では設置が大変な為です。
同じ用途の石がもう一個あるのですがそちらは1トン以上もありました。
この石は鉄平石という石ですが、イメージしていた形で程よいサイズのものを探すのにとても時間がかかりました。
自由に作れる物は楽なのですが、作れない物を使ってイメージ通りに納めていくのは大変です。
次はいよいよ建て方です。
再び門の加工の状況です。
門の屋根は「むくり」と言って、屋根の勾配が緩やかに湾曲している形状になります。その為瓦の下地となる垂木自体を弓の様に湾曲した形状に加工をします。
一般的な勾配屋根の垂木は真っ直ぐな物を使用しますが、今回は一本一本手作業で弓状に削っていきます。
前回の雑記の写真の加工も大変ですが、こちらの垂木も何十本と加工を行うので大変な作業となります。
いろいろと一般的ではない作業を行う為、工務店さんも思うように工程が進まないそうですが、
そろそろ全ての加工が終わるとの事なので、11月中には建て方を行えそうです。
先日工務店の工場に行ってきましたが、門の材木の加工がだいぶ進んでいました。
写真の材木に施されている加工は一見すると装飾のように見えますが、実はそうではありません。普通には見ない形状をしているので、どのように使われるのかは想像しづらいのではないでしょうか。
このような大変手間のかかる加工を何本も行っているので時間がかかるのもうなづけます。
そして、これ以外の材料も一本一本手作業で加工を行っています。
良い材料に手間をかけて仕上げていく。そんな材料の仕上がりを目にすると、今後これらが組みあがる時が大変楽しみになりました。
先日、常滑に建てる住宅物件の地盤調査を行いました。
写真中央あたりでの作業が地盤調査です。
これは2013年6月2日の雑記に登場した模型の物件ですが、実際の敷地及び周囲の環境はこのように大変良い感じです。
この住宅は、時間帯毎に行われる内部空間でのそれぞれの生活が、周囲の環境と関係を持てるように計画を進めていきました。
例えば、朝日を浴びて起床し、朝日の差し込む食堂で朝食を摂る。午後の日差しと風を浴びながら居間でくつろぐ・・・・などです。
そして、ここに住む人々に「この地で生きている」という事を日々体感していただけたら嬉しく思います。
今の時期は工事業者さんが大変忙しい為工事着工はもう少し先になりますが、今回の工事は工務店さんのスケジュールの合間をぬって少しづつゆっくりとしたペースで始まる予定です。
門の基礎工事が終わってしばらくたちますが、ようやく構造材その他の材木が工務店に届きます。
ここまでの間工務店さんに良い材料を探していただいていた訳ですがようやくといった感じです。
そして先日、福井の製材所まで製材された材木を見に行ってきました。門の材料は全て杉なのですが、かなり良い材で感動しました。
ほぼ全ての材が芯の無い「芯去り材」で木目の詰まった柾目が非常に美しいです。
芯去り材はマグロで言うならトロのようなもので、1本の木からは多くは取れません。写真の材料も本来は和室に使うレベルの物ですが外部に使用します。
材料の確認に行ったつもりでしたが、全くそのような必要が無いくらいの材料で、工務店さんや製材所の方の心意気に感謝です。
こういう事はやっぱり信用できるプロにお任せするのが一番安心できると改めて感じました。
それから、製材所の方に教えていただいた美味しい「へしこ」も購入できたとても良い1日となりました。
ここのところ毎日猛暑でたまらない・・・・暑さのピークの時間帯はとても人間が平気で生きれる暑さじゃないですね。
ところで、三つ目に試すのはカイ・ボイスンのカトラリーです。
このカトラリーはデンマーク王室御用達らしいのでちょっと期待してしまいます。
カイ・ボイスンはデンマークのデザイナーなのですが、いろいろ調べてみると現在このカトラリーは新潟県で造られているようです。
細部の仕上げは素晴らしく、やはり新潟県産のカトラリーの品質は高いようです。
見た目にはシンプルでカナリ好みの形。問題は使ってどうかというところがデザインの重要なところですが使い心地もなかなか良い。
スプーンもフォークもちょっと大きめなのですが、使ってみるとこれが意外と気にならない。重量も適度にあって持った感じもしっくりきます。
柄が直線的な為か、箸のように持ち方の自由度が高いように思いました。いい変えると、カトラリー側から「こう持ってくれ!」と、持ち方を決められてない感じです。
ここまで3種類のカトラリーを試してきましたが、このまま試しつづけてもカトラリーコレクターになってしまうので、一旦まとめたい思います。
どのカトラリーも仕上げが綺麗で品質は高く、またそれぞれに使いやすく甲乙つけがたい感じではあります。
まずアルファクトのカトラリーは比較的安く品質が高い。日常使いの物としてとてもお買い得だと思います。
次にウィルキンズのカトラリーは、一言で言うと奥が深そうです。使っていくうちに身体に馴染み愛着も沸きそうです。3種類の中で一番使いやすいのはウィルキンズだと感じます。
カイ・ボイスンのカトラリーは見た目が好みの為、所有している満足度は高く、このカトラリーを使うと食事も楽しくなる気がします。
またトータルバランスの良いカトラリーだと思います。
それぞれに良い点があるので、ある程度長い期間使い続けて自然にしっくりくる物が残って行きそうな感じです。
「あいちトリエンナーレ2013」に際して企画され出版された「あいち建築ガイド」に、TOGODESIGNの2010年の仕事であるインテリアショップarneが掲載されています。
この本では主に愛知県内の建築物が幅広くとりあげられており、インテリアについては名古屋市内の中心部に位置する店舗などごく一部の掲載の様です。
中身を見ていると、知っている建物が沢山載っている訳ですが、あの建物は実はあの作家の設計だったのかというものがちらほらあり、なかなか面白かったです。
再びカトラリーの話です。
なんとなく勝手に100や200位の種類があるのじゃないかと思っていましたが、私が求めているシンプルな日常使い用のカトラリーの種類はどうやらそれほど多くある訳では無いようです。
すぐに思いつくシンプルな物としては、柳宗理や無印良品の物でしたがメジャーすぎて心が動きません。
今回試すのはドイツのメーカー、ウィルキンズのカトラリーです。
使用してみて一番感じるのは重さのバランスが非常に良い事です。
柄の部分がぽってりとしたステンレスの塊になっており、この部分の重量が全体のバランスに影響してると思われます。
また、柄の断面が比較的丸い為パスタを食べる際に巻き易いです。
それから特徴的なのはフォークの先端部分の反り返りが大きめで、これが意外と使い易い。
これは使っていくうちにどんどん身体に馴染んでいきそうなカトラリー。ちょっとした事で使用感はだいぶ違うものなのですね。
カトラリーの世界も奥が深そうです。
つづく
現在仕事として建築やインテリア・家具などの設計・デザインを行っており当然それらを好きな訳ですが、他にも車や服・雑貨など衣食住にかかわるあらゆる物に対して興味があります。
個人的には、シンプルで普遍的な「マイナスのデザイン」がされた品質の高い物を好む傾向にあります。
写真のTシャツはジル・サンダーの物でかれこれ13年程前に買った物ですが今でも着ています。
このTシャツを見た時の衝撃は今でも覚えており、未だにこれ以上の衝撃は無いかもしれません。袖口や首周りが切りっぱなしの仕上げがされているコレこそ正にマイナスのデザインであり、またこのように仕上げる事の苦労も相当なことだと想像します。
現在でこそたまにこのような切りっぱなしの仕上げ方を見かけますが、当時はまだ洋服の端部はガッチリ糸で縫われているのが当たり前でした。
このTシャツのデザインは布そのままを身にまとう事を目的とし、切りっぱなしの布を綺麗な形に仕上げる事のみに集中しているように感じます。Tシャツが形作られる要素そのものが少ない為、形や素材が深く考えらています。
建築を作る上でのお手本は、服にも車にもカトラリーの中にもあり、それらに興味を持つことによって自分の仕事に生かしたいと考えております。
アルファクトは新潟にあるカトラリーのメーカーです。
カトラリーに興味を持ってからいろいろ調べてみると、カトラリーを製造するメーカーは新潟に集まっているという事を知りました。
アルファクトのカトラリーを手にしてみると、以前に雑記で書いた関のハサミと同様に、やはり日本の物造りの技術は素晴らしいことを再認識。
1本700円もしないのにもかかわらず、細かい部分に目をやっても仕上げは丁寧です。これでこの価格はお買い得なのではないでしょうか?
形状はいたってシンプルでクセが無く、絵に描いたようなスプーンとフォークの形をしています。日常使いの物としては大事な点だと思います。
また、鏡面仕上げなので滑らかで食べる時も舌触りがよく、鉄っぽい嫌~~な感じもなくて良いです。
気になる点は一つだけ、ちょっと軽いかな?というところですが、これは本当に些細な事だと思いますし好みの問題でもあると思います。
しかしその些細な事がこのような物を選ぶ時には決め手になるような気もしています。
例えば、パスタをくるくる巻く時にもう少し何かが足りない気がするのです。
今後何種類かを試してみて気に入った物を見つけようと思っていますが、ティースプーンやバターナイフなどのカトラリー一式を買う事はちょっと大変なので、今回は一番使用頻度が高いと思われるディナースプーンとディナーフォークを買ってみました。
まずはアルファクト、日常使いの道具としてなかなか良いと思います。
つづく
最近カトラリーが気になっています。
毎日の食事では基本的に箸を使いますが、パスタやカレーライスなどを食べる時にはスプーンやフォークの登場となるのはどこの家庭でも同じだと思います。
ある時気づいたのですが、カトラリーは壊れる物でもないしそうそう劣化する物でもない為ずっと同じ物を使っている。それが上等の物であれ、そうでない物であれ、素材がステンレスであれば20年とか30年とかの長い年月を平気で使う事ができてしまいます。
しかも、素材が銀で装飾が装飾が施されているような物を除いて、素材がステンレスであれば上等の物でも一つ1500円程度で購入できてしまうので、使う年月を考えれば安いものです。
であるならば、気に入った良い物を使うという選択肢以外は無いような気がします。良いカトラリーを買って一生使う。というか、気づいたら一生使っていたというような感じがいいですね。
その為にはまず、自分が良いと思うカトラリーを見つけないといけません。しかし、良いカトラリーを見つける為には何種類も買って試さなければならず、結局は何本かの勉強代を含めた高い1本のカトラリーになってしまう可能性もあります。
また、必要のない何本かを所有しなければいけない羽目になります。
さてどうしたら良いものでしょうか・・・・・・考えても答えはなさそうなので、とり合えず1種類アルファクトのカトラリーを買ってみました。
つづく
昨日、小金山の家の撮影に行ってきましたが、梅雨の時期であるにも関わらず快晴となり、
撮影をするにはとても良い条件となりました。
外構の工事も既に完了し、室内も住まい手の工夫などがあちこちに見られ生活を楽しまれている印象でした。
写真はさまざまな部屋を繋ぐ部分に位置する書斎です。
椅子に座ると窓の外には庭が広がっています。
沢山の写真を撮り、現在は写真の選別中なので近々仕事のページにもまとめて掲載する予定です。
お忙しい中お時間をとっていただいたお施主様、改めてありがとうございました。
先日、自家用車を車検に出した際の代車として電気自動車の日産リーフに2日間乗る機会がありました。
プリウスなどのハイブリッド車がエンジンとモーターで走るのに対し、リーフは100%モーターで走ります。
結論から言うとリーフは素晴らしい車だと思います。
当然難点もありますが、まず長所は停止している状態からの発進が物凄くスムーズ。というか楽です。
発進が楽と言うと何の事かイマイチ解らないかもしれないですが、あえて表現すると「頭で描いた通りに加速して行く」とでも言ったらよいでしょうか。
この事は、ストップ&ゴーが多い街中では精神的にも楽で、大通りから入った裏道などではとてもスムーズに走る事ができます。
また、坂道を登る際も苦しそうに登る事もなく楽々と登って行きます。しかも静かです。
エンジンで動く車の場合はある程度の回転数を上げないと力が出ない為、坂道を登る際は苦しそうに登ります。
そして、走行感は未来的でヒュイーーーンという静かな音とともに走り、加速感も200馬力近い車と同等のように感じます。
逆に、歩行者が沢山いる商店街などを走る際にも、静かで低速でもスムーズに動く為、歩行者と同じような感覚で動く事ができます。これについてはエンジンで走る車では全く感じることができない感覚かもしれません。
一言でまとめてしまうと、一番の長所は力があってスムーズという事でしょうか。
難点はただ一つ、満充電の状態からでも走れる距離が少ないと言うことです。日常的に仕事中の移動に使用しているという日産の方に聞いたところ、走り方で結構変わるらしいのですがだいたい100km程度だそうです。
ただ、100km程度しか走れない車だと、少しでも多く走れるように走り方を考えたり、目的地までのルートを考えたり、少しの距離だから車で行かず歩こうと考えたり、なるべく無駄な事をしないように行動するようになります。それはそれで楽しい事のような気がします。
したがって年間を通して1日100km程度しか乗らない人にとってはとても良い車だと思いましたが、今後充電設備などのインフラが整っていけば長距離でも安心して乗れる、誰にとっても良い車になっていくとも思いました。
現在設計中の住宅の模型です。
模型は毎回1:100のスケールで製作しています。
当たり前の話なのですが、模型で製作したプランのまま実際の建物を建てた場合は、
ほぼ模型通りのイメージの建物が出来上がります。
つまり、模型で建物を確認してみて納得ができればある程度の安心感が得られます。
同様にパースを描いた場合も、そのパースは完成した建物と比べて大きな誤差はありません。
また、図面のみでデザインしていく場合と、模型やパースで確認しながらデザインを進めていく場合では完成した建物の出来栄えは大きく変わってくると思います。
したがって、設計・デザインを行う上で模型を作る事、パースを描く事は非常に大切なプロセスの一つだと考えています。
お寺の門の基礎コンクリートの打設が終わりました。
現在は養生シートが被せられている状態です。
そして、建て方に向けて材木を加工中な訳ですが加工が複雑な為まだしばらくの時間がかかりそうです。
あと、昨日瓦の打ち合わせを行いましたが、瓦の話だけでもかなりいろいろな事があり住宅とはまた違った楽しさというか奥の深さがあります。ホントに奥が深い。
門は機能的な事が少ない為、遊び心を沢山取り入れる事もできます。
したがってお客さんと打ち合わせをしていても、ついつい深い方向へ話しが進んでいきます。
まだ、未決定な部分もあるので自分でも今後どうなっていくのか非常に楽しみであります。
雑記更新の期間が少し空いてしまいました。
5月の連休も終わって1週間が経ちましたが、ようやく気候も5月らしい暑さというか、暖かさになってきました。
連休の後は仕事のリズムが崩れて通常よりも余分に疲れるような気がします。したがって、連休なんぞに左右されないリズム感で仕事をしたいと毎回思うのですがなかなか達成できないのが現状であります。
毎年毎年の事なのに学習能力が無いのかどうなのか・・・・・・しかし冷静に考えてみると働き始めてから5月の連休を体験しているのは15回前後、意外と少ないものですね。
もう少し話を変えてしまうと、人生の中で「春」「夏」「秋」「冬」を体験する事も、人によって変わってくるでしょうがそれぞれ70回とか80回ですね。
もっというと物心がついてそれぞれの季節に対しての喜びを感じる事ができる回数はもっと少ない。
そう考えると、今、2013年の春も貴重な1回に思えてきます。
こうして冷静に考えてみると、桜を見る回数などは実に少ないという事にも気づいてしまいます。
漠然ともっと沢山の回数のお花見をしているように思ってしまいますがそうではないようです。
だらだらと文章を書きながら、それぞれの季節をもっともっと楽しまないと勿体無いように思った本日の雑記でした。
これは門の柱が建つ部分の金物です。
コンクリートを打つと上のビニールテープが巻いてある部分以外は全て埋まってしまいます。
一般的な木造の建物にはこのような金物はありませんが、何故今回の建物には必要なのかと申しますと壁が無いからなのです。
まるで鉄骨造の柱脚部分のようですが、少しだけ詳しく書くと・・・・・
木造の建物に限らずほとんどの建物の柱は、基礎から柱がずれたり浮いたりしないように接合されています。
そして木造の建物の場合その接合を「柱の外面に付ける金物」によって行うことがほとんどなのですが、通常は壁がある為金物は壁の中に隠れてしまいます。
しかし今回の建物は、基礎の上に直接柱が建ち、おまけに壁がありません。
つまり、「柱の外面に付ける金物」を使用すると丸見えになってしまうのであります。
したがって今回は、写真のビニールテープで巻かれた部分が柱の中に入り接合するという工法で行い、金物が柱の中に隠れるようにした訳なのです。
それともう一つ、基礎の上に直接柱が建つ為、柱が建つ正確な位置に金物を出しておく必要があります。
コンクリートを打つ際に金物が動いてしまうことが無いようにこのような金物になっています。
いろいろと精度の高い仕事を行わなければならない工務店さんは大変だと思います。
お寺の門と塀の配筋工事が進んでいます。
塀が建つ距離も長く、門と塀全体の範囲が広い為、地面に何もない状態では正確に想像をする事は流石に難しいものですが、配筋工事に入って、今まで想像し難かった配置関係がはっきりと判るようになりました。
そしてここに門と塀が建つと、お寺全体が整った印象になり随分すっきりとするハズです。
大きな桜の木と門との関係も重要で、この二つを上手く関係付ける事によって単に「新しい門」が出来上がるだけでなく、「新しい場」が出来上がります。
また一言に「デザインをする」と言ってもいろいろな事柄が含まれますが、そんな新しい場、新しい環境を造る事がデザインをする事の目的の一つであります。
TOGODESIGNが入っているビルの1階にあるtookaさんのウインドウを道路から撮ってみました。
ウインドウ中央の花が沢山置かれている二段の什器は最近新たに設置されたものです。
これはtookaさんと私が少し前にウインドウを見ながら雑談をしている時に提案をしてみたところ、即やりましょうという話になり造られた什器です。花々がウインドウの上から下まで目いっぱいに並ぶととても迫力があり、また綺麗です。
写真の状態は、これでもまだ6割くらいしか置いてない感じでしょうか。
棚いっぱいに花が置かれるとカナリ綺麗です。
今年の2月18日の雑記の写真の窓の完成した状態です。
ここは寝室で窓の手前にはベッドが置かれる予定。窓部分は40センチ程の奥行きの出窓になっており、枕元にちょっとした物が置けるようになっています。
そして、窓の下部に少しの立ち上がりを造り、物がサッシに当たらないようにしています。
また、開口部の両サイドにはコンセントが設置してあり、一人1個を自由に使える感じでしょうか。
更には両サイドの茶色い部分がクローゼットになっており、こちらも一人一箇所づつあります。
窓自体は開口部が左右2箇所あり、両方開けると空気の循環も片側のみの場合より良くなります。
ただの窓ですが、ただ付いているという訳でもなく意外といろいろ考えています。
桜も散り始めすっかり春ですね。
小金山の家の完成と同時に、今度はお寺の門と塀の工事が着工しました。
現在は門と塀を建てる位置を出した状況で、おおよそ杭で囲まれている辺りに門が建つ事になります。
実は「お寺の門」と言っても、一般的にすぐに頭に思い浮かべる事ができる門のような形状はしていません。
どのような門になるのかは、今後少しづつ明らかになっていくと思います。
ちなみに、この門のすぐ横に立つ立派な桜の木は既に葉が青々と茂ってきていました。
引渡しを間近に控えた小金山の家です。
建築工事終了直後の土のままの法面の上に建つ建物をぼんやり見ていると、外構を整え、更に年月が経つとどのように変化していくのか非常に楽しみであります。
この法面にも草木が茂り、沢山の植物で覆われていったその時に、初めて建物とこの土地が一体となります。
そう考えると、建物の設計から本当の完成まではカナリの年月がかかります。
そして建物の本当の完成後には、更に住み手によって建物は育てられていく事でしょう。
そんな住み手にとって育て甲斐のある建物を設計できればと思いながら日々頭をぐるぐる回転させています。
小金山の家が竣工をむかえ、先日建物検査を行ってきました。
建物検査は、工務店の方々と建物を一通り見て回り不具合の有無を確認します。
そして不具合箇所がある場合は、建物引渡しまでにその不具合箇所の修整工事を行います。
ということでもうすぐこの建物は工務店から施主さんへ引渡しとなる訳ですが、このあと外構工事(庭などの工事)が始まります。
今回は、建物本体工事を工務店が行い、外構工事を造園屋さんが行います。
もちろん建物本体工事及び外構工事共に工務店が行う場合もありますが、
その場合は外構工事も全て完了してからの引渡しとなります。
さて、今回の外構工事は造園屋さんが行う為、ここから先の自分はほぼ見学者。
一般的に建物と外構はそれぞれがあまり関係無いかの様に分けて考えられがちですが、本来は密接な関係にあると考えています。
特に住宅の場合は敷地全体で「1つの住まい」と考えるべきであり、けして「建物本体のみが住まい」ではないと思うのです。
つまり、居間も寝室も庭も浴室もアプローチも全てが住む人にとって同一の重要性を持っており、その全てをキッチリ仕上げるととても良い住まいになるハズであるということです。
外構工事、楽しみです。
いよいよ完成も間近になってきた小金山の家です。
この家具は玄関に設置された家具です。この写真の面の裏側が食器棚になっており、その向こうにキッチンがあります。
この家具によって緩やかに「玄関」と「台所・食堂」が仕切られています。
素材はラワン合板なのですがカナリ綺麗なので工務店の方に聞いてみたところ、沢山の板の中から良い物だけを選りすぐって使用してくれているそうです。ありがたい。
現在は無塗装の状態ですが、この後塗装されて色がつきます。
小金山の家のタイルの施工状況です。
壁も床もほぼタイルが貼られ、これから床の目地を込めるという状態です。
既にほぼ完成の状態に近いのですが、完成するとまた雰囲気が少し変わります。
建物の完成ももう間近、現場は様々な業種の職人さんが忙しく動いていました。
では、また近々雑記更新します。
久々にフィンユール邸についてですが、見学したのも去年の事なのでこれを最後にしようと思います。
この位置から見たフィンユール邸の外観の写真はあまり見かけませんが個人的には結構好きなアングルです。
繊細さはあまり感じられないのですがシンプルに見えるのは不思議であります。
繊細ではないというのは例えば縦樋ですが、結構な太さの管がズドーンと屋根から下りています。
しかし、縦樋は太いながらも横樋からはシンプルに接続されています。
開口部も扉などが付いていて騒がしいのですが、見かけ上屋根まで開口があるかのように納めています。
この、軒先というか屋根の横樋のラインにいろいろな要素が揃っている事によってシンプルに見えていると感じます。
また、建物の足元に目を移すと壁が上から下にそのまま地面まで達し、地中に潜っているかのようです。これのおかげで壁面はよりシンプルな印象になっていると考えられます。
日本の木造の建物の場合このようにするのは難しく、大抵の場合は地面から少しの高さだけコンクリートの基礎が立ち上がっています。
このフィンユールの家のようにやれなくも無いですが雨の多いこの国ではリスクも上がってきてしまうのが辛いところです。
建物の中のいろいろな要素の納め方と、思い描く形とリスクの間を行ったり来たりしてバランスの良い位置に着地する事はいつになっても難しく、また到達点も無いような気がします。
しかし自分にとってはそれらの事が建築の面白さの一つであり、設計をやり続けている理由の1つだと感じます。
今日はタイルの話。
といっても難しい話ではなく、貼られる前のタイルは一体どのような状態で運ばれてくるのかと言う話。
写真のようにダンボールに入って運ばれてくる訳ですが、小さいタイルの場合はタイル1枚1枚がバラバラに入っている訳ではなく正方形のシートに貼られて届きます。
タイルがこのような状態になっている事により貼る時の手間もかからず、目地の幅も均一になります。
ちなみにこのタイル1個の大きさは3cm角以下なので、もしも一個一個貼る事を考えたらゾッとします。
最後に、「MaDE IN JaPaN」の文字が入っているだけでなんだかオシャレ感がでてますね、コレ。
外壁の塗装が完了しました。
この塗料は浸透性の塗料(ノンロット)なので木材の質感は損なわれず、木目を残したまま色が付きます。また塗装を行う事により、無塗装の状態より耐候性も高くなります。
この灰色の外壁は、青いメッシュシートの影響で灰色に見える訳ではなく、実際にこの写真のように灰色であります。
初めて使いましたが実に良い色。
建築でもインテリアでもファッションでも共通して言えるのは、色の組み合わせは奥が深く難しいと言うことです。
しかし、身近な所に目をやるとお手本が沢山あります。そのお手本とは自然界。
例えば「桜の樹」は幹がグレーで花が淡いピンクですが、グレーとピンクは実に良い組み合わせだと思います。
内緒ですが、そんな自然界のいろいろな組み合わせを見ながら、日々のいろいろな色の組み合わせに生かしています。
内緒ですよ、内緒。
本日現場へ行くと外壁の板が施工中でした。
板張りの外壁の出角、特に縦貼りの出角の場合は板を貼りっぱなしの納まりにすると時間が経つとともに板が反り、どうしても角の頂点が開いてきてしまいます。
それを簡単に納めようとするとL字の何かを上からかぶせれば良いのですが美しくありません。簡単に出来ることは大抵の場合美しくは無いです。
そこで写真の様に角部分に板金を入れる納まりにした訳ですが、右が下地に入れてある板金で左が出角の仕上がった状態です。
板金のラインが角の頂点に通る事によって多少板が反ってきても気にならないと思います。かつ、スッキリします。
こうしたちょっとした手間をかけることによって建物全体の印象がグッと良くなるから不思議なものです。
建築もインテリアも、そして家具も「端部」を美しく納めることは非常に大事な事だと常に思っています。
「端部良ければ全て良し」と言ってしまっても過言ではないかもしれません。
基礎工事後から建て方後の見た目の変化は非常に大きいですが、建て方が終わってしまうと壁の下地の工事が地道に進んで行くため見た目の変化はあまりありません。
現在はサッシも取り付けられ、仕上げの工事に入るまでは更に見た目の変化は少ないと思われます。
写真はある部屋からの外の眺めですが平屋であるにもかかわらず沢山の屋根面が見えます。
コチラの方角には遮るものがあまりなく実に開放的であります。逆にここの反対側には林が迫っており囲まれ感が心地良い環境です。
サッシが付くとある程度外部と内部の関係が解り、完成時の室内の状況がつかめる為自然にテンションも上がってきます。
「よしよし計画通り、間違いは無かった」と少しホッとできるのもこの時期なのであります。
工事現場の玄関部分の写真です。
過去に設計した建物の工事中の現場のほとんどが綺麗な状態で工事が進んでいましたが、今回の現場ではこのようなプレートも貼られています。もちろん現場の状態も綺麗です。
丁寧な作業を行う工務店の場合、室内部分の作業は上履きに履き替えて行う事は当たり前となっていますがこのように注意書きがあると更に間違いがないと思います。
工事中の現場が荒れていると作業自体も雑に見えてしまいますし、実際そうなっている場合が多いと思います。
結果的にお客さんの安心感にもつながりますしありがたいことです。
この住宅は平屋の建物なので屋根の面積が大きく迫力満点です。
屋根に登ると不思議な爽快感があり、2階の部屋から外を見るのとは全然違う「何か」があります。
現在は防水の段階で、今後この上にガルバリウム鋼板が貼られていきます。
この影は左が電気屋さん、真中が現場監督、右が私ですね。多分。
またまたフィンユール邸です。
ここはダイニングになりますが注目は壁と天井の色です。
左の壁は白、正面の壁は柔らかい黄色、そして天井は赤茶色です。その3面が交わる天井の角の部分の色のハーモニーがとても良い感じでした。キタニの方曰く、ここを見学される女性の多くが天井の角の部分を写真で撮っていかれるとの事でした。
このダイニングからは、室内でありながら中庭のようにも感じる左側のスペースの植物を眺めることができます。
外部に面する窓の面積は少なく、食事を楽しむ事や会話を楽しむ事に重きが置かれている印象の部屋でした。
そして照明器具は写真に写っているペンダントとブラケットのみ。
夜は一体どのような雰囲気になるのかとても気になる部屋です。
昨日は小金山の家の建て方でした。
やはり建物が出来上がっていくという実感は、建て方の時が一番大きいですね。何も無かった場所に、一気に建物のボリュームが現れる訳ですから。
それから、いくら材料が全て寸法通りにカットされているとはいえ、ほぼ一日で骨組みが出来てしまう事にも毎回感心します。
人間一人ではとてもできないですが、何人かが集まるとできてしまうのは凄い事です。
春の完成が待ち遠しくなってきました。
フィンユール邸見学についての雑記も5回目になりました。
細かくいろいろと考えられているので見所も沢山です。
このスペースは写真手前に書斎のような場所があり、奥には作り付けのソファーがあり、左手には暖炉があります。
広いスペースのあちこちに家具が配置されており、多くの居場所があります。そしてそれぞれの距離感が絶妙です。
また、キタニの方の説明ではあちこちにお酒を入れておく場所があり、いつでもどこでもお酒が飲めるようになっているとの事でした。
例えば本棚の一部に扉がありますが、あそこがそれです。
フィンユールは相当の酒好きだったようです。
それから家全体的にそうなのですが、色の使い方がとても良いのです。
この部屋の天井の色合いも見事でなんとも言えない柔らかさがあります。これがもしも壁と同じ真っ白な天井だったとしたらこの空間に立った時の印象がかなり違うと思いました。
本棚の赤いラインも絶妙で実に勉強になりました。
昨日障子の張替えをしました。
近年は障子がある住宅も少なくなり、障子紙の張替えを行う事もめっきり減っている事と思います。
そんな、障子紙を貼りかえる際、紙を貼る事よりも紙を剥がす事の方が面倒であり、綺麗に剥がす事がなかなか難しいように常々感じておりました。
障子1枚を一度に剥がそうとすると途中で破れてしまったりして、結局一本一本剥がしていかなければならない事態に陥る事が頻繁にあったのです。
ところが今回とても良い方法を編み出したので書き綴ってみようと思います。
結局部分的に剥がしていくことになるならば、初めから一箇所づつ剥がそうというのか今回行った方法です。
まず、1枠ごとの紙をカッターナイフで×の字に切ります。
次に刷毛を使い格子の部分に水をつけていきます。この時糊が柔らかくなり紙が格子から浮いてくるのが判ります。
浮いてきたら写真のように、紙の対角線で向かい合う角を摘まんで持ち上げるとフワリと取れます。
これだけの事ですが、一枚一枚の紙が小さいので扱いやすく気楽に作業を行えます。
あとは、水をつける格子の本数を増やせばペラペラと連続で剥がせます。
ただ、格子の数が多い障子の場合はかえって手間が増えてしまいますね。
以上、格子の本数が少ない障子向きの方法でした。
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。
本日は年末にやり残したデータの整理とバックアップを行っています。
パソコンの中にどんどん増えていくデータの整理には常に苦労しています。何か上手い方法は無いものでしょうか・・・・・・。
年々一つ一つのファイルの容量が増え、それに平行してパソコンのハードディスクの容量も増え、更に平行して外付ハードディスクの容量も増え、それを追いかけるようにパソコンの動きも速くなり、USBでの転送の速度も速くなり・・・・・・このいたちごっこは一体どこまで続くのでしょうか。
ん?パソコンが速くなるからデータも大きくなるのか、データが大きくなるからパソコンが速くなるのか一体どっちなのだろう?
ところで、我が事務所がある大須にはパソコン関係のお店が多くあり周辺機器を買うにはとても便利です。
本日購入したこのHDDですが、この大きさで1TBもあります。知らない間に凄く進化していてびっくりします。
これは東芝のCaNVIOという商品なのですが、ボディ全体が黒いプラスチックでできていて他のHDDにはないオーラを放っています。安っぽいようで安っぽくなく超シンプルな外装です。
さて、これから頭を悩ませながらデータの整理を行います。
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