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寒い、ここのところほんと寒いですね。したがって現場での打ち合わせが辛い時期でもあります。
建物の方は屋根葺き工事も終わり、内装の下地に入っています。この住宅は平屋なのですが、ふと思い返してみると当事務所では何故か平屋の住宅の割合が多いような気がします。それとも何処の設計事務所でもこんなものなのでしょうか?
一般的に平屋は贅沢だと言われていますが、確かにその通りでもあり、しかし平屋の住宅から得られる満足感を考えると随分とお得な感じもします。
また、個人的な好みだけで言いますと「小さな平屋の家」というのが理想です。大きすぎない庭の中にひっそりと建つ小さな小屋・・・・といった感じの家での生活は肩に力が入らず頑張らない感じが良いですね。
コンパクトな建物の中に様々な要素を凝縮して詰める、いつかそんな住宅を設計してみたいです。
先日、平和1610KOの建て方が終わりました。
この建物が建つ前まで、100年位の間ここに建っていた建物には施主さんやその周りの人々の様々な想い出があると思います。その想い出が薄れてしまわぬように、大きくイメージがかけ離れた建物にならないよう心がけて設計を行ってまいりました。
軸組が立ち上がると、ちょっと不思議なボリューム感の平屋の建物であるように感じました。それは以前の建物よりは小さいけど小さすぎない、ちょっと上手く表現はできないですが今時の平屋のボリューム感ではない、新しいのに古い民家のようなボリュームとでも言えば良いでしょうか。
形は全然違いますが、ここに立つと以前の建物が頭の中に思い浮かぶような、昔の出来事が思い浮かぶような、そんな建物になってくれたらと思います。
今年の10月は雨が多かったですね。そんな雨続きの中の合間をぬって平和1610KOの基礎工事が始まりました。
地縄だった状態よりも更に建物のボリュームを想像しやすくなりました。この日は配筋のチェックに行ってきた訳ですが、作業は丁寧に行われており特に問題はありませんでした。
もうすぐコンクリートを打ち、その後に建て方です。建築工事において、この一ヶ月程の期間が一番変化がある期間となりますが、何度経験してもこの期間は毎回楽しみであります。
もう10月も終わりだというのに現在台風が近づいてますが、とりあえずコンクリート打ちの日には接近しないように祈っております。
先日、2年程前に竣工した物件のお客さんの家を訪れました。
竣工時には一面土だった庭も綺麗に芝生が貼られておりその他の植栽も植えられていました。これらは全てお客さん自身で作業されたとの事で、家を住まい手の物にしていくプロセスを楽しんでいただいている事を強く感じ大変嬉しく思いました。
何も無いところから、設計を行い図面を描き、工務店に図面を形にしてもらい施主さんに引き渡す。この先はそこに住む施主さんが家を育てて行き、何年か後にやっと住まい手の身体に馴染む状態になります。
家は「物」ですが、手をかければ育ってゆく不思議な「物」です。逆に手をかけなければどんどん劣化が目立ってしまいます。
家を造るという行為は、建築家だけのエゴだけでは決して成り立たないという事を改めて感じました。
もうすぐ着工する住宅の地縄の確認に行ってきました。
地縄とは、これから建物が建つ位置に縄を張り、敷地に対してどの位置に建つのかを目視できるようにして図面と相違がないかなどを確認するものです。
今回は平屋建ての日本的な建物になります。一般的に思い浮かべられるような和風の建物ではないですが、日本の風土にあった生活を現代的に見直したという意味での日本的な建物です。
外部との関わりをもち、風通しが良く、日差しを取り込んだり遮ったり、周りの環境と共に日常生活を過ごす住宅です。
敷地の面積に対して南側の幅が広い敷地の絶対数は少ないように感じますが、このような敷地に住める事は幸せな事の一つだと思います。
それは、より多くの陽を住まいに取り込む事ができるという事であり、住まいにとって最も大事な事だと言っても過言ではないからです。
しかし、恵まれた条件の中で設計を行うという事は選択肢も多いという事で、、、、、逆に迷いが生じたり悩みも多くなってしまう事があります。まあ、贅沢な悩みな訳ですが・・・・。
それから、なんと表現して良いのかわかりませんが、敷地にはなんとなく力みたいなものがあって単純に南側が開けているから良いというものでもないところが面白くもあります。
周囲の状況や高低差、その地域の空気感などなど数値では表せない事も沢山絡み合ってその敷地が良いかどうかを感じているような気がしています。
先日ふと通ってみたあの道沿いに、あったはずの吉柳満さん設計の300万円ハウスは無くなっていました。
この写真は7年前くらいだったでしょうか、まだ300万円ハウスが建っていた頃に撮った写真です。いつ頃解体されてしまったのかは判りませんが無くなってしまうのは寂しいものです。
とは言うものの7年前の時点でも住まわれている様子は無かったですし自然な流れなのでしょう。
当時を振り返ると小さくて簡素ながらもその存在感に驚いたものです。形状としてはテント型で、本当に最小限の壁と屋根で構成されていました。素材の種類も限りなく少ない事が外部からも伺え、そのストイックな建築に興奮しました。
今思えば内部も見て見たかったと切に思います。
時間的にタイミング良かったのでしょうが影と花壇がピタリと合うようになっていたり、細部にまで力が注がれたこのようなコンパクトな建築は最近ではなかなかお目にかかれません。
この文章を書きながらふと思いましたが、おそらく解体費用もそれほどかからずに済んでいるのではないでしょうか。最初から最後までがローコストで完結するという素晴らしい住宅だと改めて感じました。
最近はこのような断面の手摺を使う事が多いのですが、これは村野藤吾設計の都ホテル-佳水園で使用されている手摺に大きく影響を受けています。
佳水園に宿泊した際に体験した、華奢で柔らかい手触りの手摺の心地よさはいつも心のどこかに感覚として残っていました。
同じようにここで体感した天井の高さや建具のサイズ感など、あらゆる事が現在の私の設計に活かされていると思っています。
空間のあらゆる事が、建物を使用する人間を中心として繊細に考えられ、その考え方が寸法に表れていました。簡単に言ってしまえば我々設計者の設計・デザインの大部分は寸法と素材に表れていると言っても過言では無いと思うのですが、それらが解りやすく伝わってくる建築でありました。
そして、無条件に心地よいと感じる建築であり、最近もてはやされている建築には無い奥深い物を感じました。
先日小木1605FUが竣工しました。写真は少し低めのダイニングコーナーで、家族が集う中心の場となります。
左側の窓の外には板塀で囲まれたウッドデッキがあり、道路からの目線も気にせず過ごせます。
造り付けのベンチソファーは食事以外の時間もゆったり過ごす事ができる高さになっており、時には読書、時にはお昼寝なども出来そうです。
ソファーの下は収納になっているので、日常的に使用する物などを取り出しやすい距離に置いておく事ができます。
右手の階段下にはパソコンなどを使用する為のちょっとしたデスクもあり、ここに住まう人々それぞれが思い思いに過ごす姿が想像できます。
小木1605FUがそろそろ竣工です。現在は家具・建具などの取り付け最終段階に入っています。
この住宅では特殊な事は何もしていないので見た目も普通ですが、日常の過ごしやすさを真面目に考えていきました。
例えば、南側にはリビングのような沢山使用する部屋を配置するのがセオリーですが、ここでは周囲状況とその他の条件から日常の過ごしやすさを検討し南側にリビングはありません。
なかなか勇気が必要な決断でしたが、完成間近になっても間違いでは無かったと感じています。
現在の状態から家具・建具が設置されるとだいぶ印象も変わるので楽しみですね。あと少し。
ふと気がつけ前回の雑記更新から早くも一ヶ月以上が経っていました。もう春なんですね。
明日からもう4月だというのにまだまだ寒いというこの状況は一体どうなっているのでしょう?
まだまだ暫く寒くて、いきなり真夏になるのは嫌ですよ。春の心地よい気候を満喫したいものです。
現場はと言いますと、現在壁仕上げの下地としてのパテ処理が行われておりました。これが終われば仕上げに移る訳ですが、今回使用する材料はプラネットウォールという自然素材の壁仕上げ材です。過去に何度か使用していますがこれがなかなか良い。
自然素材の中身は、大理石・白亜・陶土・蝋石などなどだそうで、ドイツ本漆喰と言われるもののようです。
パテ処理の上に専用の紙を貼り、その上に塗っていきます。仕上がりは一般的な塗装よりも柔らかい感じになります。塗装のようで塗装じゃない、、、ちょっと不思議な素材なのであります。
小木1605FUの内装下地が完了してプラスターボードを貼る段階に入っています。
また、これは高断熱高気密の建物なのですが先日の気密テストでは1㎡あたり0.9㎠という数値が出て一安心です。
木造の建物の場合の気密を取る目的は、計画換気を行い易いというよりは内部結露を発生させにくくする為という目的の方が大きいと思っています。
これによって、より長期間建物の劣化を抑える事ができるからです。
高い断熱性については、なるべく熱橋(ヒートブリッジ)を作らないようにし、同時に外部からの輻射熱をできるだけ遮断するように考えています。
一番難しいのは開口部の考え方、つまり窓(アルミサッシなど)です。これが大きいと光も入るし冬場は太陽熱の恩恵にあやかる事ができますが、逆に夜間は外部の冷たさも内部に伝わってしまいます。
言い換えると窓は冷暖房器具と同じであり、夏場は暖房になり、冬場は冷房及び暖房になります。しかも結構な能力がある冷暖房器具であると言えます。
例えば夏場は、「窓」という暖房器具に暖められる室内を「エアコン」という冷房器具で冷やしている訳です。このように書くとなんとも馬鹿馬鹿しい事をやっているようですが事実です。
したがって、大きすぎても外部の温度の影響を受けすぎるし、小さすぎると暗い室内になってしまうのでその落とし所が非常に難しいのであります。
もう2月に入ってしまいました、今年も残すところあと11ヶ月です。
さて、小木1605FUの現場では内装の床を張っていましたが良いペースで工事は進んでいると思います。養生も綺麗にされていました。
アルミサッシのチェックをしていると、ん?透明ガラスのはずがカタガラスになってる場所が・・・・・と思いましたがあっちとこっちで間違っていただけで良かったです。入れ替えれば図面通りです。
その他指示・指摘事項の話と、枠の納まりなどの打ち合わせを現場で行い本日は無事終了。
小木1605FUの建て方が先週終わりました。
一気に建物のボリュームが立ち上がりましたが、道路よりもGLが2メートル程高い為に随分と大きく感じました。
それは事前に想定していた事なのでなるべく建物高さを低く抑えたのですがその印象は変えられなかったようです。
また、建物の陽当たりに関わる敷地状況が少々厳しかったのですが、良い方向へクリアできている事が確認できてホッとしました。
まだまだ工事は始まったばかりなのでがんばっていきたいと思います。
あけましておめでとうございます、正月ボケも漸くなくなってきました。
写真は昨年の暮れに行ってきた北海道。。。。。。ではなくて知多半島です。車が好きなので息抜きにドライブをする事も多いのですが、こんなところにこんな景色が!という場所を見つけた時はまた違った喜びがあるものです。
そして、今乗っているNDロードスターは運転していてとても楽しい車なのですが、なぜそのように感じるのかは説明ができません。
同じように、TOGODESIGNの空間で過ごすお客様には他の人に上手く説明できないような喜びを感じていただきたいと思いデザインをしています。
どこまで達成できているかはわかりませんが・・・・・。
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