公園の中に家があるような木造住宅

みんなの家/愛知県知多郡武豊町（2011）

閑静な住宅街に建つ住まいです。敷地の環境が良好なので、それが活きるようここに住む家族も、ここを訪れる人々も、みんなが自分の居場所だと感じられる公園のような住宅を設計をしたいと考えました。ここで言う公園とは、誰でも気軽に入れる場所であり、寛げる場所と定義しました。

この住宅のポイントとなるのはタイルのアプローチです。通常アプローチと言えば玄関までの通り道を指しますが、ここでは道路から始まるタイルが貼られたアプローチの床は玄関扉をくぐりそのまま庭まで抜けて人々をテラスまで導きます。これにより住宅の最深部の庭まで気軽に入る事ができるようになり、招かれれば誰でも心地よい庭で過ごすことができます。家の中まで気軽にという訳にはいきませんが、庭であれば気軽に人を呼べそうな気がしませんか？

写真・文：TAKANORI TOGO