住宅街の一角、遠くには小さな森を望める旗竿敷地に建つ小さなRC住宅です。ご要望はシンプルで構造を鉄筋コンクリート造でつくり、コンクリートの家に住んでいることを感じられるように、もう一つはリビングでゴロゴロして過ごしたいという2点でした。
まずは、暮らしに必要となる要素を絞り、余計なものをそぎ落とし、必然的に残った箱を住めるように整えるというアプローチで設計・デザインを開始しました。平面プランは、なるべく部屋ごとに区切らず用途によってエリアを分けるだけにとどめてシンプルで自由度が高い空間構成にしました。
内装は全ての壁と天井をコンクリート打ち放しにしてコンクリートの家を身近に感じられるものとし、リビングの床は床暖房を設置したカーペット敷きで寝転がれるようにしました。外装は外断熱の為ガルバリウム鋼板で覆っています。高断熱・高気密住宅なので基本的に夏も冬も過ごしやすい室内空間ですが、冬には日射を得て、夏には日射を遮り通風を確保する設計なので自然の力も借りつつ夏は涼しく冬は暖かい快適な環境を得ています。また、リビングに設けた幅5mの開口部は内部と外部の一体感をもたらし室内環境の心地よさを実感させてくれます。
写真・文:TAKANORI TOGO
ー専用住宅ー
鉄筋コンクリート造2階建
敷地面積:153.63㎡(46.47坪)
述床面積: 108㎡(32.67坪)
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