様々なカルチャーが渦巻く街、名古屋の大須にあるインテリアショップの改装です。店舗は栄エリアの直ぐ南、車も人通りも多い道路に面しています。arneさんは、もともと営業していた店舗の隣に新たな店舗を出店することになりました。店舗のデザインは、通りを歩く人々や車を運転する人々に高いレベルで店舗を認識してもらえることを最大のテーマとしました。
まずは、これまでも営業していた隣の店舗のファサードも一体で計画に含めて街並みを整えることを考えました。隣接する2店舗が異なるファサードであるより同じ仕様の壁が連続する方が街並みが整うと共に、通りを歩く人々に認識してもらえる可能性が上がる想定をしました。次に、壁に変化を与える事によってよりインパクトを持つファサードを造り出せるのではないかと考えました。ここでは真っ直ぐな壁面を畝らせて変化をつくりだしました。二つの店舗のファサードの幅をあわせると約30mにもなるので効果はあるはずです。この長い畝った壁の存在により、ここを通過する人々に街並みの変化を感じてもらう事ができれば成功です。
写真・文:TAKANORI TOGO
少し上がった床にはテーマごとの展示がおこなえ、その床の面積も一般住宅の部屋の面積に近いものとなっている。また、全体の色はブランドカラーである白と黒を基調とした。
ー商業施設ー
鉄筋コンクリート造(部分改装)
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