TOGODESIGN KAGU |
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TOGODESIGN KAGU を始めるにあたり最初に考えなければならなかった事は誰の為にデザインをするのかと言うことだった。
建築の場合は、お施主さんであったり、その建築物を使う対象者であったり、誰の為に設計やデザインを行うのかは最初から明確である。
しかし、家具のようなプロダクトはそうはいかない。
架空の対象者を設定し、未だ見ぬ誰かの為にデザインを行う事になる。
これは至って普通の事ではあるが、今回はここにテーマがあるのではないかと感じていた。
そして、これは単なる我儘なのかもしれないが、たまには肩の力を抜いて自分が使いたいものをデザインしてみるのも良いのではないかと思った。
それは、これまでには無いちょっとだけ新しいものであるかもしれないし、今あるものを再構築したものや熟成させたものかもしれない。
ひょっとしたらアーティスティックなものになるかもしれない。
そして、今の自分を表現するということでもあると思う。
そう考えるとこれから生み出すものがどんなものになるのかワクワクしてきた。
また、対象者が架空であるが故のリアリティの希薄さが解消され、ブレないものづくりができるかもしれないとも考えた。
もう一つ付け加えるなら、美しく、質の高いものづくりをしたいと思う気持ちがデザインの根本にある。
そして、キラリと輝きながらも暮らしの中に溶け込み、人に寄り添い心に潤いを与えられるようなデザインをしたい。
考え続け、試行錯誤を続けながら進んで行きたいと思う。
ここまでは好き勝手に想いを述べさせていただきましたが、こうして生まれたものに、もしも魅力を感じていただけるのであれば、是非ともお手に取って確かめていただければと思います。
TOGODESIGN 東郷高憲
TOGODESIGN KAGUは、「心に豊かさを与える美しい家具」をテーマにデザインしています。
実用品である以上に、家具との対話によって生み出されるプラスアルファの喜びに重きを置いています。
全ての家具は、名古屋市内の家具工房で一つ一つ丁寧な手作業で製作されます。
家具の製作は、宮嶋浩嘉さんが名古屋市内で1999年に設立したHOLLY WOOD BUDDY FURNITUREにお願いをしています。
ひとつひとつの家具は、職人さんの手によるカンナがけやホゾミゾを基本とした技術を基にして丁寧に製作され、そのクオリティの高さが魅力です。
そして、宮嶋さんに会うといつも思うことがあります。
この人は本当に家具が好きなんだなと。
頼んだ家具を受け取りに行くと、家具を抱えて工房からこちらへ向かって宮嶋さんが歩いてくる。
その姿はまるで、生まれたばかりの赤ん坊を抱いているかのようなのです。
大袈裟な話ではなく本当にそのように見えるのです。
好きこそ物の上手なれということわざがあるが、正に宮嶋さんを見ていると事を極める秘訣は「好き」であることだと実感します。
このような家具工房に製作を頼めることは、高い品質の家具をお届けできる大きな安心感に繋がっています。
宮嶋浩嘉家具創作工房 HOLLY WOOD BUDDY FURNITURE
ウェブサイト:https://www.hollywoodbuddy.com
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